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お知らせ

再エネスタディツアーを開催しました

平成29年8月3日(木)~4日(金)にかけて、大学生等を対象とした再エネスタディツアーを開催しました。東京、千葉、長野から大学生、大学院生が参加しました。

1日目

(1)会川鉄工㈱ 第2工場(風力発電タワー専門工場) [いわき市]

今年6月にスタートした日本初の風力発電タワーの専門工場です。工場内には国内に1台しかない海外製の加工機械等がありました。学生さんからは、円形、多角形など風車タワーの形状の特徴、洋上風力発電のケーブル敷設の方法などの質問がありました。



(2)笑(えみ)ふるタウンならは [楢葉町]

楢葉町が取組む、再エネを活用しエネルギーの地産地消を実現するスマートコミュニティの現場を視察しました。楢葉町北田中満地区の復興拠点として商業・医療施設や住宅、集会所などに太陽光発電などの再エネを活用した施設を導入。今後約5年間かけて段階的に進められていきます。



(3)大熊町ふるさと再興メガソーラー [大熊町]

福島県等が出資する福島発電㈱が事業主体である約2MWのメガソーラーです。福島第一原子力発電所から直線距離で7kmの場所にあります。発電所内では6種類の防草シートを敷設し、効果を長期的に比較検証しています。20年間の売電期間終了後は農地に戻す予定です。売電収入の一部は大熊町の復興事業に活用されます。



(4)滝根小白井ウィンドファーム [田村市・いわき市]

標高800mの場所にある㈱ユーラスエナジーのウィンドファームです。出力46MW、23基2MWの風車が並んでいます。生憎の曇り空でしたが、風車のタワーの中に入って、ピッチ角やブレードの調整などの制御について、めったに聞くことができないお話を伺いました。



(5)川内村いわなの郷(バイオガスステーション) [川内村]

太陽光発電とバイオガス発電を組み合わせ、発電した電気や液肥を村内の農家や隣接するハウスで使用しています。特殊肥料として販売できるまであと一歩のようです。食品残さの量や臭いなどについて質問がありました。



(5)川内村の再エネ施策説明 [川内村]

川内村の猪狩副村長より村の施策について説明して頂きました。再エネ事業によって身民間の事業者から道路占有料や固定資産税の収入があり、基金を創設し公共施設の維持管理費に充てています。また景観を考慮して配線は埋設するようにしているそうです。地域の高齢化など課題もありますが、新たな取組みとしてワイン復興むらづくりのお話も伺いました。



(7)福島発電㈱社長のお話(グループワーク) [川内村]

県の再エネ施策に携わってこられた鈴木社長から、福島県の電源開発の歴史、東日本大震災以前は東京電力消費分の1/3(県内消費の10倍)を供給していたこと、これから福島県内で導入される予定の浪江町の水素製造拠点など幅広くディープなお話を伺いました。


2日目

(8)奥地建産(株)福島工場 [須賀川市]

太陽光発電システムの架台を製造している工場です。工場内の機械についても説明をして頂きました。屋上に設置された太陽光発電システムも見学しました。屋根の耐荷重についての質問があり、屋根によっては耐えられないものもあり、強引に勧めたり、逆に無理に設置したりしないように注意していると教えて頂きました。



(9)産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所 [郡山市]

平成26年に開所した太陽光、地中熱、風力、水素製造等様々な研究開発を行う国の研究所です。左の写真はエネルギー管理棟の屋上からの様子、右の写真はエネルギー管理棟1階の展示スペースです。
学生さんからは、太陽電池の材料として量子ドットは研究されているか、水素製造についてはアンモニアを生成しているのかといった質問がありました。



(10)土湯温泉16号源泉バイナリ―発電所 [福島市]

土湯温泉町内にある温泉の源泉を利用した地熱発電所(出力400kW)です。蒸気と熱を利用するのでバイ(2つ)ナリ―と呼ばれています。発電に使用した熱を二次利用し、新たな観光資源として、オニテナガエビの養殖にも取り組んでいます。また、売電で得られた収入を無料バスの運行費に充てるなど地域活性化の取り組みにも役立っています。



(11)東鴉川水力発電所 [福島市]

土湯温泉町内にある国管轄の砂防堰堤を活用した水力発電所(最大140kW)です。温泉の源泉を利用した地熱発電所です。水車はクロスフローと呼ばれる型式で、ペットボトルの模型で仕組みを説明してくださいました。季節によって水量やごみの量が異なるなど維持管理のお話も伺いました。