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お知らせ

セミナー開催報告【地域共生型再エネ事業と産業用再エネ併設蓄電池事業セミナー】

R7年10月30日(木)~11月13日(木)『地域共生型再エネ事業と産業用再エネ併設蓄電池事業セミナー』をオンデマンド配信(録画配信 Zoom)にて開催しました。

【受講者の感想(一部)】
「阿武隈風力発電所の現状、特に地域との協働がうまく取り組まれていることが理解できた、関係者のご尽力に感謝したいと思った」、「地元を大切にされているのが良く分かりました」
「再エネ併設型蓄電池制御サービスについて、実績をお持ちの東芝エネルギーシステムズ㈱様の説明で、現状認識に役立ちました」、「九州ほど出力制御が多くないエリアでも再エネ併設型蓄電池事業を実現できることが分かり今後進んでいくものと感じました。」

講演『阿武隈風力発電所の概要と地域との協働について』
講 師:福島復興風力合同会社 代表 平野 貴之 氏

【主な講演内容】
 阿武隈風力発電事業について、コンセプトは、福島県の「再エネ推進ビジョン」と「新エネ社会構想」による「再エネ先駆けの地」に向けた取組と協働した発電事業を実現することで、産業振興を図り、地域貢献を行うことにより、福島の復興を世界に発信していくこととお話しただきました。また、事業の概要、実施体制、事業スケジュール、発電所の特徴、工事概要、工事の状況、メンテナンス体制についてご説明いただきました。
 管理事務所については、平常時は再エネ教育・啓発活動及び地域交流の観光拠点として機能し、高断熱・高気密の造りで、太陽光発電や蓄電池を設置し、EVやペレットストーブ等があり、備蓄倉庫も備えられているため、災害発生時は防災拠点として活用可能な施設となっています。さらに、地域活性化につながる取組として、管理棟での地域交流イベントの開催の様子、地産地消の取組として、発電した電力及び環境価値は地元の自治体や企業にも供給していることなどを丁寧にご説明いただきました。

講演『再エネ併設型蓄電池制御サービスについて~FIP制度と市場を活用した収益モデル』
講 師:東芝エネルギーシステムズ株式会社 国内営業統括部カーボンニュートラル営業部 カーボンニュートラル営業第3グループ 佐藤 義隆 氏

【主な講演内容】
  再エネ併設型蓄電池の事業について、アグリゲーターの立場から、FIP制度を活用した事例として、具体的に、プレミアム単価、バランシングコスト単価、非化石価値相当額や卸市場の参照価格単価等の複雑な仕組みを、分かりやすく図示して解説していただきました。
 再エネ発電所に蓄電池を併設することで、再エネ電力の有効活用として、電力需要の少ない時間帯に発電した電力を蓄電池に貯め、電力需要の多い時間帯に放電して供給することができる。更に、FIP制度下における複数のメリットとして、アービトラージ取引や調整後プレミアムなどについてご説明ただきました。
 また、東芝エネルギーエネルギーシステムズ㈱様のサービス内容について、スキームの概要や買取モデル、蓄電池のタイムシフト制御、収益の簡易試算結果や実際の運用の事例、需給調整市場を考慮した場合についてもご説明いただきました。